今まで、危険物取扱者の資格は【丙種】と【乙種第1.2.3.4.5.6類】についてお話してきました。

今回は、難易度は高いが頑張って取得したい危険物取扱者資格最高峰の【危険物取扱者甲種についてお話したいと思います。

 

 公式 

危険物取扱者乙種全類取得から甲種へ

危険物取扱者甲種を目指すには、理系の大学生の方など受験資格があるなら甲種をいきなり受験することも可能です。

しかし、受験資格がないのでしたら次のような順番がおすすめです。

まずは乙種4類から

危険物取扱者乙種4類
受験資格のない者が、甲種取得に向けて一から危険物取扱者の資格取得を目指すなら、まずは誰でも受験可能で受験資格の必要ない【乙種】から取得するのがよいでしょう。

その中でも、危険物取扱者の資格の中で一番必要とされる【乙種4類(乙4オツヨン)】から取得することを強くおすすめします。

乙4については以下の記事にも書いていますので参照ください。

 

次に乙種1・2・3・5・6類

甲種の試験は、1~6類全類とプラスαの知識が必要です。

そのため、前哨戦として乙種全類取得をおすすめします。

乙4に合格していれば、「法令」「物化」の科目が免除になります。

「性消」のみに集中すればよいので、平均合格率も乙4のみの30%前後と違い、各類60%前後と難易度が低くなります。

乙種1.2.3.5.6類については以下の記事にも書いていますので参照ください。

 

危険物取扱者甲種の受験資格

丙種と乙種全類には受験資格が必要ないですが、甲種を受験するには受験資格を得る必要があります。

コスメ
そこも含めて難易度が高いのは納得です…
受験資格を得るには、大きく分けて【大学等ルート】と【乙種取得ルート】に分かれます。

大学等ルート

甲種の受験資格を大学等ルートで得る場合です。

以下の表が受験資格に必要な詳細です。

対象者 詳細
大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等
  • 高等学校、中等教育学校の専攻科
大学等において化学に関する授業科目を「15単位以上」修得した者
  • 大学、短期大学、高等専門学校、大学院、専修学校等
  • 大学、短期大学、高等専門学校の専攻科
修士・博士の学位を有する者 修士、博士の学位を授与された者で、化学に関する事項を専攻した者(外国の同学位も含む。)

このルートは簡単に言ってしまうと、工学部や理工学部など理系の大学や専門学校に在学中または卒業していたら自然と受験資格を得られている可能性がありますのでチェックしてみてくださいね。( ..)φ

乙種取得ルート

甲種の受験資格を乙種取得ルートで得る場合です。

以下の表が受験資格に必要な詳細です。

対象者 詳細
乙種危険物取扱者免状を有する者 乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の者
次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者

  1. 第1類又は第6類
  2. 第2類又は第4類
  3. 第3類
  4. 第5類

このルートは一番初めに乙4取得していること前提に考えると、乙4取得後2年以上働いている者か、乙種をほぼ全種コンプリートしている者のどちらかです。

 
  公式  

甲種試験は東京より地方の方が多い

全国的に甲種の試験回数は乙種にくらべて少ないです。
乙種にくらべ受験者が少ないから仕方ありませんね(^-^;

甲種試験が一番多いのは?

乙種4類の試験回数が一番多いのは東京都、乙種1.2.3.5.6類の試験回数が一番多いのは青森県です。

そして、甲種で一番多い都道府県を調べたところ…

年15回ほどの「青森県」でした!!

東京都は年5回ほどです。

コスメ
青森県すごい!!

全国的に試験は土日開催

全国的に試験日はほぼ土曜日か日曜日に集中していて、都道府県によって土曜のみ日曜のみ土日両日など分かれます。
※一部の都道府県では、少ないが平日試験あり

(詳細は消防試験研究センター試験日程(全国一覧)を参照)
 

甲種の合格率は30%前後

30%の文字
甲種の平均合格率は30%前後です。

ちなみに乙種4類は30%前後、
乙種1.2.3.5.6類は各類全て60%前後です。

乙種1.2.3.5.6類の合格率が高い理由として、

  • 乙4に合格してから受験する者が多く、レベルの高い受験者が多いため
  • 科目免除で受験できるため試験勉強が短縮できるため

などが挙げられます。

甲種と乙4が30%前後で同じですが、試験のレベルは富士山と高尾山ほどレベルが違いますので惑わされないでください…

乙種と甲種の試験の違いを表にしました。

種類 試験科目 問題数
甲種 危険物に関する法令 15
物理学及び化学 10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 20
乙種 危険物に関する法令 15
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10

甲種と乙種の試験範囲はほぼ同じなのですが、表を見ての通り甲種は乙種より問題数を多くして難易度アップした感じです。

甲種は乙種と違い科目免除がなく、1.2.3.4.5.6全類全科目を一日で試験を行います。

ですので、私としては乙種全類を取得してから甲種を受験することをおすすめします( ..)φ
 

  公式  

各科目60%以上で合格

甲種の合格基準は乙種と同じで各科目60%以上必要です。

試験科目は

  • 危険物に関する法令「法令」
  • 物理学及び化学「物化」
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法「性消」

の3科目あります。

乙種のように科目免除がなく1科目でも不得意科目があると致命的なので、不得意科目を重点的に勉強するとよいでしょう( ..)φ

乙4ですが、私が受験したときは「法令」が90%、「性消」が80%、「物化」が60%で物化があと1問間違ってたら不合格でした…

しかも、甲種の場合は物化は「基礎的な」ではないので注意しましょう。

乙種全類取得と甲種取得の違いは?

乙種全類と甲種の試験範囲は同じで難易度が違うだけです。

では、乙種全類取得と甲種取得で違いはあるの?

コスメ
はい、大きく分けて3つあります。

危険物保安監督者になれる実務経験の要件優遇

まず、「危険物保安監督者」とは何か?

岡崎市HPでは以下のように説明されています。

特定の危険物施設については、施設を安全に管理するために、保安監督者を選任し、保安管理体制の構築が必要です。

資格要件としては、以下の2点を満たしている必要があります。
  1. 甲種危険物取扱者又は乙種危険物取扱者(取得している類のみ)
  2. 製造所等において6ヶ月以上危険物取扱いの実務経験を有する

取り扱う危険物の種類、数量に関係なく「保安監督者」の選任が必要な製造所等

  • 製造所
  • 屋外タンク貯蔵所
  • 給油取扱所
  • 移送取扱所
  • 一般取扱所

これらの製造所等には保安監督者が必ず必要です。

「製造所」は主に化学工場などで、「給油取扱所」は主にガソリンスタンドです。

そして、保安監督者になれる実務経験の要件としては甲種と乙種はどちらも実務経験6ヵ月必要なのは同じですが、以下のような違いがあります。

  • 【甲種】の危険物取扱者は、どれか1つの類の実務経験のみで全類の保安監督者になれる
  • 【乙種】の危険物取扱者は、実際に実務経験した類の保安監督者にしかなれない

このように甲種危険物取扱者には全類の保安監督者になれるという優遇があります。

例えば、甲種を取得していてガソリンスタンドで6ヵ月以上働いていれば、乙4以外の扱いのある化学工場などでも保安監督者になれます。

防火管理者・防災管理者の講習免除

まず、「防火管理者」「防災管理者」とは何か?

日本防火・防災協会では以下のように定義されています。

防火管理者とは、多数の人が利用する建物などの「火災による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者をいいます。

 消防法では、一定規模の防火対象物の管理権原者は、有資格者の中から防火管理者を選任して、防火管理業務を行わせなければならないとされています。

「防火管理者」の資格種別としては、二種類あります。
  • 甲種防火管理者
    主に大規模な防火対象物
  • 乙種防火管理者
    延べ面積が甲種防火対象物未満の防火対象物

 

防災管理者とは、大規模・高層の建築物等(防災管理対象物)において、地震その他の火災以外の災害による被害を軽減するため、防災管理に係る消防計画を作成し、防災管理上必要な業務(防災管理業務)を計画的に行う責任者をいいます。

 消防法では、防災管理対象物の管理権原者は、有資格者の中から防災管理者を選任して、防災管理業務を行わせなければならないとされています。

 防火管理と防災管理の消防法上の相違点は、「火災による被害の防止・軽減」と「地震等の火災以外の災害による被害の軽減」にあるといえます。

 なお、防火対策と防災対策との一元化を図るため、防災管理対象物においては、「防火管理者が行うべき防火管理業務は、防災管理者が行うこと」とされています。

「防災管理者」の資格種別としては、防災管理者一種類のみです。

資格取得要件として、

  • 「甲種防火管理講習」の課程を修了した者で、防災管理講習の課程を修了したもの

とあり、甲種の防火管理者ならほぼ自動的にセットで取得できます。

両資格の違いとしては、

  • 「防火管理者」が火災に対応
  • 「防災管理者」は火災以外の地震やその他災害に対応

という感じです。

説明を見ると、防火管理者と防災管理者はセットで考えた方がいいみたいですね。

そして、この二つの両資格は講習などで取得するのですが、甲種危険物取扱は、「新規講習」を受けなくても両資格を有するものとして認められます。

そして、両資格には5年に一度の再講習の受講が義務付けられているのですが、甲種危険物取扱者は「再講習」の受講が免除されます。

両資格併催の

  • 新規講習は二日間で受講料が9,500円
  • 5年に一度の再講習は半日間で受講料が7,000円

です。
※平成30年度現在

このように、講習がないということは時間とお金の面で助かりますね(^^♪

ガソリンスタンドや化学工場以外で、オフィスビルや商業ビルなどの警備員や管理員などで働く場合などでも役立ちます。

陸上・航空自衛隊「技術曹」任用資格として

まず、「技術曹」とは何か?

Wikipediaでは以下のように説明されています。

技術曹(ぎじゅつそう)とは、自衛隊における自衛官の任用区分の一つ。陸上自衛隊では技術陸曹(ぎじゅつりくそう)、海上自衛隊では技術海曹、航空自衛隊では技術空曹と呼称される。アメリカ軍のSpecialist(特技兵)に類似した制度である。技術陸曹は衛生・音楽分野の公募を除き現職隊員からの任用を原則としているが、技術海曹と技術空曹では資格・免許による現役自衛官の特例昇任制度および優遇昇任制度のほか、不定期に一般からの採用を行っている。

三種類ある技術曹の中で、「技術陸曹」と「技術空曹」は任用に必要な資格免許等の中で、【甲種危険物取扱者】が入っています。
※「技術海曹」は入っていません

任用方法としては、

  • 「技術陸曹」は、看護師や音大生以外は現役隊員から原則任用
  • 「技術空曹」は、現役隊員のほか、不定期で一般からも任用

となっています。

こちらは、自衛隊で働いている者や目指している者などに役立ちます。

まとめ

まとめ(鳥の画像)
いかがでしたでしょうか。

今回は、危険物取扱者資格最高峰の【危険物取扱者甲種についてのお話でした。

就職・転職などでも、【甲種】があると他のライバルに圧倒的に差がつきます!

危険物取扱者の資格取得のおすすめする順番としては、

  1. 危険物取扱者乙種第4類
  2. 危険物取扱者乙種第1.2.3.5.6類
  3. 危険物取扱者甲種

となります。

そのためにも、まずは乙4取得が最重要となります!

 

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