建設業経理士1級(建設簿記1級)を目指すということは、既に2級や3級は取得しているかもしれませんね。
中には、いきなり1級にチャレンジする方もいるかもしれませんが…
また、日商簿記2級を取得済で日商1級を勉強中の方もいるでしょうか。
そんなあなたは、経営事項審査で高い加点評価となる建設簿記1級とセットでW合格をぜひ目指してチャレンジしてほしいと思います!
万が一、建設2級を取得していないのでしたら、難易度が建設1級と大きく離れているため、まずは建設2級取得をおすすめします。
建設簿記2級については以下の記事でも書いています。
なお、管理人の私は建設簿記は2級までしか試験を受けていませんが、日商簿記1級の勉強中に建設1級の学習も視野に入れていたのと、友人が当時建設1級の三科目に1発合格した強者なのですが、その時に勉強を教えてもらったりアドバイスを貰ったりもしていたので私なりの体験談(経験談)を書きたいと思います。
そんな友人は、公認会計士試験に合格して監査法人で働いています!

目次
建設業経理士1級(経審評価点数加点資格)と日商簿記1級のW合格
建設簿記1級の勉強中でしたら知ってるかと思いますが、一応念のために説明しておきます。
建設簿記2級と1級は、建設業において経営事項審査の評価で加点対象となる資格です。
経営事項審査で評価される資格として以下の4種類が該当します。
- 公認会計士=1ポイント
- 税理士=1ポイント
- 1級建設業経理士=1ポイント
- 2級建設業経理士=0.4ポイント
※3級建設業経理士は対象外
上記の通り、建設簿記1級は難関な資格の税理士と公認会計士と並び1ポイントとなっています。
税理士や会計士の方のほとんどは建設業界で働いている人は限りなく少なく、開業する者や会計事務所などで働いています。
そのため、建設簿記1級取得者は会社に重宝されます!
現在、建設業界で働いている方、就職・転職を考えている方は、企業によっては資格手当が支給される場合もあり、大手ゼネコンですと2級は数千円だが1級は数万円の資格手当があったりなど特別扱いされるところもあるようです。
試験範囲が日商簿記1級と被る部分もあるため、並行して学びたい資格でもあります。
日商簿記1級については以下の記事でも書いています。
建設簿記1級の試験は3月と9月の年に2回
例年、日商簿記1級試験が毎年6月と11月の年2回、建設簿記1級試験が毎年3月と9月の年2回あります。
そのため、日商1級取得に向け勉強して建設簿記は日商の勉強の合間や試験後の3~4ヶ月間の間に集中的に勉強に臨むのが効率的です。
建設簿記1級は日商簿記1級の勉強でカバー
建設簿記2級の記事でも述べていますが、建設簿記自体がマイナーなため市販の参考書はとても少ないです。
しかし、日商簿記1級を勉強中でしたら日商に建設業の知識をプラスして過去問でカバーすれば合格圏内に入れます。
ですが、日商簿記1級の知識がなく建設業で働いていて、会社での評価アップや経営事項の審査などのために早急に資格が必要とのことでしたら、短期間だけ試験対策にノウハウのある通学や通信のスクールでの対策を検討してみるのもよいかもしれません。
建設簿記1級の合格率は25%前後
1級の合格率は実施回や科目によって開きはありますが、だいたい三科目とも25%前後です。
日商1級の合格率は10%以下なのに比べて建設1級が高いのは、建設簿記は科目合格制度があることや試験が過去問の焼き直しであるのも理由の一つです。
そのため、過去問を多く解くのが重要です。
建設簿記1級は科目合格制度がある
日商簿記1級は、全科目を受験日に全て合格しないと不合格(科目別に足切りもあり)なのに対し、建設簿記1級は科目合格制度を採用しており、全三科目の中で不合格の科目があっても5年以内の試験に受かれば合格という日商より優しい試験となっています。

おわりに
いかがでしたでしょうか。
正直、私は1級を取得していないので詳しくは語れないのですが…
いろいろな資格の2級ばかり取得している広く浅い資格マニアの私としては、各資格の1級は「高嶺の花」であり建設簿記1級も当てはまります。
シルバーコレクターの私としては、ぜひあなたに1級取得を目指して頑張ってほしいと思います!


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