今まで福祉系資格についていろいろ紹介してきましたが、今回は民間資格ながら福祉系資格の中で唯一「実務経験5年以上と研修が絶対必須」で、取得するまでに時間がかかるが到達目標にしたいケアマネジャー資格について書きたいと思います。

「三大福祉国家資格」については以下で詳しく書いています。

正式名称は介護支援専門員ケアマネジャー(care manager)とも呼称されています。
※呼称ですが「ケアマネジャー」「ケアマネージャー」どちらも正しいです。

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ケアマネ」という言葉は福祉の業界以外でも浸透してますね
2000年開始の介護保険制度に合わせるために1998年に第一回試験が開始されました。

以後、毎年10月に試験が行われています。

東京都福祉保健財団HPでケアマネについて抜粋です。

介護支援専門員とは、介護保険法に基づき、要介護者や要支援者が自立した日常生活を営むための援助をし、そのために必要な専門的知識や技術を備え、介護支援専門員証の交付を受けた者をいいます。介護支援専門員は、要介護者や要支援者からの相談に応じ、相談者の心身の状況等に応じた適切な介護保険サービスが利用できるよう、市町村、サービス提供事業者、介護保険施設等との連絡調整等を行います。(介護保険法第7条第5項)
介護支援専門員の業務に従事するためには、毎年1回全国で行われる「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格した後、介護支援専門員実務研修を修了し、各都道府県の介護支援専門員資格登録簿への登録を行い、介護支援専門員証の交付を受けなければなりません。
今回は、そんな介護職の到達目標的な【介護支援専門員(ケアマネジャー)についてのお話です。
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ケアマネジャー

【ケアマネジャー】資格取得で働く職域が増える

ケアマネジャーの仕事概要図
ケアマネは、介護保険サービスについてのスペシャリスト的資格です。

ケアマネの上位資格に「認定ケアマネ」や「主任ケアマネ」があり、最近では研修要件が厳しくなったりケアマネの資質向上も求められておりますが有資格者は重宝されています。

ケアマネは主に以下の分野で活躍しています。

ケアマネとして活躍する場所
  • 【施設ケアマネ】
    特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・病院等施設でケアプランの作成や事務作業、介護現場の手伝いなどで働く
  • 【居宅ケアマネ】
    居宅介護支援事業所等でホームヘルプサービスなどのケアプランの作成や事務作業などで働く
  • 【地域包括支援センター】
    「主任ケアマネ」として社会福祉士や保健師と連携して各種支援をするために働く

ケアマネジャーは介護職員キャリアパスの到達目標

ケアマネジャーキャリアパス図

出典:カイゴコネクト

ご覧のように、ケアマネは認定介護福祉士と並び介護福祉士の上位資格となります。

なんで国家資格の介護福祉士より民間資格のケアマネが上なの?

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私も不思議に思うのですが…
制度がそうなっているからとしか言いようがありません。

しかし、『ケアマネも国家資格化を!』という議論もあります。

参考シルバー産業新聞

2013年4月に介護職員の資質向上と複雑だった介護職員のキャリアパスを分かりやすくするために以下のように変更されました。

ケアマネはレベル的には「認定介護福祉士」と同一階層レベルとなります。

介護職員キャリアパス
【レベル6】
主任介護支援専門員(ケアマネとして実務経験5年以上+主任介護支援専門員研修)
認定介護支援専門員は実務経験3年以上に短縮
【レベル5】
認定介護支援専門員(ケアマネとして実務経験3年以上+書類審査・口頭試験)
【レベル4】 
・介護支援専門員(介護福祉士等の実務経験5年以上)
・認定介護福祉士(2015年12月から制度開始)

【レベル3】 
・介護福祉士(実務経験3年+実務者研修修了)

 

【レベル2】
・介護福祉士実務者研修(実務経験必要なし)450時間

【レベル1】
・介護職員初任者研修(実務経験必要なし)130時間

 

介護支援専門員の取得ルートは全て実務経験5年が必須

ケアマネジャールート図

出典:福祉医療機構

旧制度では、ケアマネを目指すには実務経験10年というルートもありましたが、制度改正で2016年度からは実務経験5年というルートのみとなりました。

以下の国家資格取得者(一部免許資格)の実務経験5年以上で受験資格が得られます。

医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・視能訓練士・技士装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師きゅう師・柔道整復師・栄養士
ルート図では「相談員等」でも可能となってますが、こちらは社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事資格等で相談員か、「相談支援従事者研修」などを経て相談員をしていることが必要です。

今回は、あくまで介護職からケアマネを目指すということでお話を進めたいと思います。

2015年までは、介護職として「ホームヘルパー2級」・「初任者研修修了者」でもケアマネを目指せました。

しかし、2016年度からは介護職としてケアマネを目指すには「介護福祉士」が必須となりました。
※経過措置として2017年度までは旧制度で可能だった

ケアマネ資格取得が難化した理由としては、今後さらなる高齢化で要介護者が増加することから団塊の世代が75歳以上となる2025年を目標に最期まで住み慣れた地域で暮らしができるような「地域包括ケアシステム」の実現を目指し、さまざまな職種と連携して支援を進めていけるような体制づくりが不可欠であり、ケアマネはその核となる役割を期待されていてさらなる資質向上が必要だからです。

これは、介護福祉士なども資格取得のために実務者研修が必須になったように福祉資格全般に言えることです。

養成施設等に行かないで介護職の実務経験のみのルートからケアマネ取得を目指すなら、

  1. 無資格または初任者研修修了で介護職で3年勤務
    ※この間に「実務者研修」(初任者320~無資格450時間)を修了
  2. 「介護福祉士国家試験」に合格(1月に筆記試験)
  3. 介護福祉士として介護職で5年勤務
  4. 「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格(10月に筆記試験)
  5. 「介護支援専門員実務研修」(87時間)

という流れになります。

介護職からケアマネを目指すには、最低8~9年以上はかかる計算になります。

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国家資格化の議論があるのも分かります…

介護支援専門員実務研修受講試験|実務研修・専門研修課程(更新研修)

ケアマネジャー研修ルート図

出典:介護求人ナビ

ケアマネの場合、資格取得するまでに「筆記試験」と「実務研修」があり、資格取得してからも「更新研修」などがあります。

介護支援専門員実務研修受講試験

ケアマネを目指す上での最初の関門が実務研修(87時間)を受けるための筆記試験「介護支援専門員実務研修受講試験」です。
この試験と実務研修修了でケアマネ資格が得られます。

介護支援専門員実務研修受講試験
介護支援分野 基本視点
介護保険制度
要介護・要支援認定特論
介護支援サービス機能・要介護認定方法論
保健医療福祉サービス分野 保健医療福祉サービス分野
高齢者の身体的・精神的特長と高齢期の疾病・障害
訪問介護方法論
通所介護方法論
短期入所生活介護方法論
福祉用具、住宅改修方法論
指定介護老人福祉施設サービス方法論
公的サービス、社会資源導入方法論

※2016年度から国家資格取得者の一部科目免除の「解答免除」が廃止

この試験は、民間資格ながら平均合格率が15%前後と合格率だけで考えると国家資格の社会福祉士の平均合格率25%前後よりも低いです。

理由としては、社会福祉士は基本的には大学に行かないと取得できないため勉学に強い者が受験するイメージですが、ケアマネは介護職で長年仕事を頑張ってきてからの受験なので勉学から遠ざかっている人が多いイメージです。

福祉系大学や養成所卒業後にすぐに受験できる社会福祉士と、実務経験5年以上で受験できるケアマネでは考え方が異なると言えます。

年1回しかないケアマネ受験を目指すには試験対策が必須です!


 
 

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ケアマネジャー

実務研修

「実務研修」では、ケアプランの作成などケアマネとして業務を行う上で基礎となる知識や技能について学びます。

2015年まではケアマネ試験合格後の「実務研修44時間」のみでよく、「実務従事者基礎研修33時間」は任意のため受講しなくてもケアマネになれました。

しかし制度変更で2016年度からは、これらが統合され「実務者研修87時間」が受講義務となりました。

この実務研修終了後に資格の「登録」をして、やっとケアマネとなります。
※登録は任意

更新研修

ケアマネ資格は更新制で有効期限があり5年ごとに「更新研修」が必要となります。

ケアマネ資格登録後、5年以内に「介護支援専門員証」を交付申請したかしないか、ケアマネとして仕事をしているかしていないかで更新研修が分かれます。

参考広島県 社会福祉協議会

 

資格登録後、介護支援専門員証未交付 再研修(54時間)
介護支援専門員証交付後、実務経験なし 更新研修(54時間)
介護支援専門員証交付後、実務経験あり 専門研修課程1(56時間)
専門研修課程2(32時間)

※専門研修課程1・2は更新研修を兼ねる

このように、さまざまな事情で資格取得はしたけど仕事ができない場合などでも、一旦「ケアマネ資格登録」「介護支援専門員証交付」をしてしまうと必ず54時間の研修があります。

すぐにケアマネとして働けるなら良いのですが、事情によりすぐに働けない方や介護職を続けながらケアマネ転向を考えたい方などは「登録」をする前によく考えた方が無難です。

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ちなみに私は、「社会福祉士」は更新がないので登録しましたが、「宅地建物取引士」は5年ごとの更新なので登録はしていません。

認定介護支援専門員

認定ケアマネジャールート図

出典:介護のお仕事研究所

ケアマネの上位資格として2004年に認定介護支援専門員が創設されました。

認定ケアマネの資格も5年毎に更新手続きが必要で、更新にあたり学会研究大会及び所定の研修参加実績などが必要です。

受験申請の際に、担当事例と資格試験用事例を3例提出します。

その提出した事例に関する口頭試験での質疑が行われます。
試験官はケアマネジャーです。

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同士なので、安心感はあるかと思います。
この口頭試験は、平均合格率80%前後で普段ケアマネとして働いていればほぼ合格できますので安心です。

次で述べる「主任ケアマネ」を取得するために認定ケアマネがあればケアマネとしての実務経験が5年から3年に短縮します。

都道府県によっては、主任ケアマネの更新の時に認定ケアマネがあれば更新研修の免除や研修時間の短縮が可能など有利に働く場合もあるため資格取得を検討してよいかもしれません。

主任介護支援専門員

主任ケアマネジャー連携図

出典:彦根市社会福祉協議会

ケアマネの最上位資格として2006年に主任介護支援専門員】が創設されました。

介護職のキャリアパスとしては現時点では主任ケアマネが最高峰とも言えます。

主任ケアマネも5年毎に更新手続きが必要です。

主任ケアマネの特色としては、「地域包括支援センター」で保健師や社会福祉士と連携して働けるということで職域も広がります。

主任ケアマネは資格取得者も少ないですので、すぐに仕事に結びつく資格とも言えます。

まとめ

メガネをかけてパソコンを見ている犬の画像いかがでしたでしょうか。

介護職から主任ケアマネを目指すまで長い道のりですが…

主任ケアマネとまでいかなくても、まずはケアマネを検討してみるのもよいかもしれません。

ケアマネは介護と違い事務職に準じて日勤が主で給与も高いため、

  • 介護職で腰を痛めてしまって今後が不安
  • 介護職の夜勤がきついけど日勤のみだと給料が安い
  • 介護職を高齢になっても続けていくのが不安

など、介護職から職種変更を目指すには一番理想となる資格です。

今現在は、夜勤ありの介護福祉士より日勤のみのケアマネの方が給与が高い現実があります。
※政府では今後10年以上勤務の介護福祉士は給与の上乗せを実施予定と発表

以下は介護職とケアマネの給与の違いです。
※賞与込で税引き前の総支給額を一か月あたりに換算した平均給与
介護職とケアマネの給与比較表

私も介護の経験がありますが、

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こんな過酷なのにケアマネは楽そうでいいな…
と、錯覚したこともありました。

しかし、決して楽ではなく利用者にとってよりよいサービスを提案してケアプランを考えてモニタリングして介護職に指示をしたり家族からのクレームがあったり…

結果、介護職もケアマネも大変だけどやりがいのある仕事だということです。

そのため、介護職経由でのケアマネは介護の経験と大変さとやりがいを身をもって知っているので、より利用者に寄り添った援助ができそうです。

ぜひ、介護職のあなたはケアマネ資格取得を考えてみてください(^^)/

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